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球状コンクリーションの科学

, 吉田英一

によって 吉田英一
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内容紹介 コンクリーション化の未来(R) 私たちの生活環境には大量の岩石素材が使われている。例えばコンクリートにしても同様である。もともとは堆積岩であった石灰岩を材料に,骨材と言われる岩石片を混ぜ固めたものである。しかし,この“人工岩石"の寿命は現状では僅か50年程度であり,現在の技術でも100年を超えさせることは難しい。例えば,ここに,自然界の元素濃集プロセスを織り込むことで,より長期に耐久性のある素材へと進化させられないだろうか。(R) 本書で取り上げる“コンクリーション"は,自然界における続成作用のプロセスと,そこに刻み込まれた時間軸を具体的に解き明かしてくれる重要な“証"である。そして,これまでの研究から,その形成速度が従来の推定よりも1/1000~1/10000と非常に速く,かつ工学的にも応用可能な素材であることが明らかとなってきた。また,そのプロセスを解き明かすにあたって,思いもよらない多くの発見に出会うことができた。本書では,その臨場感を,読者の方々に少しでも味わってもらうことができればと,球状コンクリーションの不思議さや面白さ,最新の情報も含め,10余年にも及ぶ地道な調査・研究から得られた成果を230枚のカラー写真,34枚の関連図版,6枚の分析結果表を使って解説的に示したものである。(R) “球状コンクリーション"は,自然が作りだす美しくも、不思議かつ巧妙なプロセスを垣間見ることのできる1つの“窓"だと考えている。その“窓"を探し当てることも,また“窓"からさらに奥深くを覗き見ることも自然科学の醍醐味だと感じている。この醍醐味を少しでも多くの読者に感じていただき,そして,そこで学んだものを私たちの生活空間に活用し,世の中の知識や技術の発展に少しでも貢献できるのであれば,研究者冥利に尽きると言うものである。 出版社からのコメント 毎日新聞・読売新聞・産経新聞・中日新聞・宮崎日日新聞などの新聞紙上や日本テレビ・フジテレビなどの放送メディアに数多く取り上げられた“丸い岩石-球状コンクリーション"の謎に迫った日本初の自然科学書である。コンクリーションの内部にはアンモナイトやツノガイなどの化石を内包することが多く,その保存状態もほぼ完全な形で残されている。さらに鉄コンクリーションに至っては近時の火星探査の成果から,火星にもその存在が認められており,太古の時代,火星にも水が存在していたことを推測させる証拠も報告されている。これら球状コンクリーションの実際の産状を日本および海外の事例に渉猟し,その見事な産状等を230枚余にのぼるカラー写真で掲載している。 内容(「BOOK」データベースより) この丸い岩石の正体はなんだろう!その成り立ちを探っていく過程で我々研究グループは、この丸い岩石の形成速度が非常に速く、未来の科学技術にも応用できる確かな素材がいくつも眠っていることを突きとめた。この丸くて硬い岩石は日本各地や世界各国、否、遙か彼方の火星にまで存在することがわかってきた。本書は、この見事な球状コンクリーションの姿に魅せられた科学者たちの、10余年にも及ぶ地道な研究成果をカラー写真と図版を使って解説したものである。 著者について 吉田 英一(よしだ ひでかず)(R) 1962年宮崎県に生まれる.1986年名古屋大学大学院理学研究科(地球科学専攻)修了,1986年~2000年核燃料サイクル開発機構(現・独立行政法人日本原子力研究開発機構)に勤務.2000年より名古屋大学博物館資料分析系准教授,2010年同教授(同大学院環境学研究科地球史学講座教授を兼任),今日に至る.2010-2014年名古屋大学博物館館 長.2011年~2012年全国大学博物館等協議会会長,日本博物科学会会長.2015年より応用地質学会中部支部支部長,2017年より資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会(放射性廃棄物)委員,等に就任.(R) 専攻:環境地質学・応用地質学.とくに岩石の風化や続成過程に伴う元素移動,水(地下水)との反応プロセスに関する研究分野. 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 吉田/英一 1962年宮崎県に生まれる。1986年名古屋大学大学院理学研究科(地球科学専攻)修了、1986年~2000年核燃料サイクル開発機構(現・独立行政法人日本原子力研究開発機構)に勤務。2000年より名古屋大学博物館資料分析系准教授、2010年同教授(同大学院環境学研究科地球史学講座教授を兼任)、今日に至る。2010‐2014年名古屋大学博物館館長。2011年~2012年全国大学博物館等協議会会長、日本博物科学会会長。2015年より応用地質学会中部支部支部長、2017年より資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会(放射性廃棄物)委員、等に就任。専攻:環境地質学・応用地質学。とくに岩石の風化や続成過程に伴う元素移動、水(地下水)との反応プロセスに関する研究分野(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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堆積岩中にしばしば見られる球状で緻密な炭酸カルシウムのコンクリーション(ノジュールとも言われる)は良好な化石が含まれることから、化石マニアにはたまらない「宝石」である。従来、この形成過程の一つの考え方として、内部の化石殻の炭酸カルシウムが溶出し、周囲に広がり再沈殿して固まったと考えられてきた。しかしながら、著者はいくつかの疑問を呈する。・なぜ、中心部に保存良好な化石が含まれているのか?(化石殻の炭酸カルシウムが溶出した、とするのであれば保存状態が良好であるはずがない)・なぜ、丸いのか?・なぜ、硬いのか?・なぜ、風化に強いのか?・なぜ、周辺地層との境界が明瞭なのか?・その形成速度は?などなど。これらは鋭い自然観察力を有する著者ならではの「疑問」である。本書はこれらの疑問について、野外での観察事実と最新の測定技術を駆使して解決し、ひとつひとつ丁寧に分かりやすく解説している。本書における肝である球状コンクリーションの形成メカニズムの「新説」をもたらしたのはツノガイコンクリーションである。著者らはツノガイコンクリーションの元素分析や同位体分析などの詳細な観察や分析結果に基づいて、コンクリーションの形成速度は地質学的に「瞬時」の形成期間(数週間から数か月)であることを解き明かした。この時間はコンクリーションが含まれる地層の形成年代が数千万年前であるとすると、まさにほんの一瞬である。また著者らはこのツノガイのコンクリーション中のストロンチウム同位体比を用いることで約1700万年(誤差は±27万年)前という形成年代を割り出した。これは従来の珪藻化石やK-Ar年代測定法などから推定されてきた形成年代1700万年~1500万年前と比べると格段に高い精度である。この事実は、コンクリーションが従来の現代の年代測定技術を凌駕する「超高精度」のタイムカプセルであることを示唆している。さらに、球状コンクリーションの短時間での形成と数千万年という長期健全性に着目し、これを地下岩盤の亀裂充填材や放射性廃棄物の地層処分のための人工バリア材への応用が可能となるかもしれない。人工のコンクリートの耐久性がせいぜい50年間であることに対して、数千年、数万年以上ものの耐久性を有する天然のコンクリーションの形成メカニズムの応用は、まさに現代科学のブレークスルーと言えよう。本書に掲載されている写真は全てがカラーであり、ビジュアル的にも非常に分かりやすく配慮されている。

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